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変わりゆく電力の常識/課題解決の戦略

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変わりゆく電力の常識/課題解決の戦略

これからのエネルギー社会において、最善かつ最優先課題は「エネルギーロスを失くす」こと。

環境先進国であるドイツでは、他国に先んじて省エネおよびエネルギー効率の向上に取り組み、2010年には化石燃料から再生可能エネルギーに切り替えるEnergiewende方針(エネルギー革命)を決定しました。
この戦略は成功し、ドイツの国内総生産は大幅に上昇している一方、エネルギー需要は1990年以来低下しています。つまり、ドイツの産業は10%超の省エネで稼働しながらも経済的成果が2倍になっているのです。

※詳しくはドイツ外務省作成の冊子「ドイツのエネルギー革命」を参照

効果を最大化するためには、分散型電源(DER)=太陽光発電や蓄電池の導入の前に、
エネルギーロスをなくしていくことが必須です。

     

自立・分散型電源システム確立へのメソッド

①エネルギーロスをなくす
冷暖房を使わない春と秋の半年間に対して、夏と冬の半年間は建物を冷やすエネルギーと温めるエネルギーをいかに抑制するかが重要です。エネルギーロスを抑えるため、「燃費性能の向上」を目指せば、自ずとその建物の資産価値は高まります。
②電気を昼間中心の需要に変える(朝夕のピーク時間の需要を抑える)
発電量の多い昼間に電力使用を集中させ、電力需要の逼迫を抑制します。また、余剰電力を市場価格が上がる夜間に売電することで経済的メリットも見込めます。
③太陽光発電を導入する
太陽光発電システムを導入することで、晴れた日の昼間は自家発電による電力の自給が可能になります。また、消費電力量を発電量が上回った場合、余剰電力を電力会社へ売ることで売電収入を得ることもできます。
④蓄電池を導入する
全負荷型蓄電池を導入し、昼間貯めた電力を夜間に使用することで、更に自家発電による電力の自給率アップが可能になります。同時に災害などによる停電時にも日常生活レベルの電力供給はほぼ問題ありません。
⑤VPPを活用する
VPPとは、仮想発電所。企業・自治体などが所有する生産設備や自家用発電設備、蓄電池やEV(電気自動車)など地域に分散しているエネルギーリソースを相互につなぎ、IoT技術を活用してコントロールすることで、まるで一つの発電所のように機能させる仕組みです。